Ri.Night Ⅰ 【全完結】
「……お前、俺を何だと思ってんだよ」
「え?野蛮人?」
「……テメェ、シバく」
馬鹿正直に即答してしまったあたしは爆笑男に凄い形相で睨み付けられた。
それはもう今にも殺されそうな勢いで。
「女の子に凄むな!」
この辺の暴走族はなんて野蛮なんだ。
貴兄達とは大違いだよ。
「あのな。良い事教えてやるよ」
「……な、何よ」
にやりと。
それはもう不気味なぐらいにやりと口角を上げた爆笑男。
ここで怯んだら負けだ。
そう思ったあたしは、陽の服を強く握り締めると負けじと睨み返してやった。
そんなあたしを見て、表情を一変させる爆笑男。
至極愉しそうなその笑顔に自然と見構える。
「そこにいる奴とお前が隠れている陽、俺等の仲間だから」
「………は?」
さらりと。
本当にさらりと、笑顔のまま爆弾を投下した爆笑男。
「は?え?」
言われた意味が分からず、きょとんとするあたし。
間抜け面を晒しているのは重々承知してるけど、この際置いておこう。
えー、っと?今、爆笑男は何て言った?
“そこにいる奴とお前が隠れてる陽、俺等の仲間だから”
確か、そう言ったよね?
聞き間違いじゃないよね?
聞き間違いじゃ……って、
「陽ーーーー!!」
「ぎゃっ……!」
「陽、嘘だよね!?アイツ等と仲間なんて嘘だよね!?不良かもとかちょっと思ってたけどまさかアイツ等となんて……!」
爆笑男の言葉を理解したあたしは即座に発狂し、その後、力任せに陽の身体を揺すった。
ガクンガクンと陽の身体が前後する。
「り、凛音…!目回る……!揺らすな!」
「………む」
その言葉に仕方なく揺らすのを止めると、
「お前いきなり揺らすなよ!」
涙目でキレられた。