ねぇ、どうして君は【Final】
ーーーーぎゅっ
「ん?どした桜」
ロビーを出て、駐車場に向かう途中で思わず彼の手を握る。
真那斗がいつもと変わらないのは安心したけど、やっぱり不安で。
「ごめん…。私、真那斗のこと疑いそうになってる」
今思ってる正直な気持ちを彼に伝えた。
「桜」
優しい声で名前を呼ばれて、そっと顔を上げる。
「大丈夫だよ。俺は桜しか見てない」
真っ直ぐな瞳で見つめられて、その不安は飛んで行った。
あぁ。言ってよかったなって。
幸せだなって。
心からそう思えた。