元姫 ~One only truth~




綺「中庭とられたのっ!

あいつら、本当にふざけてやがる。」



………ブラック綺乃様降臨。




こうなった綺乃は最強だよ。




「とられた?あいつらは、屋上のはずなんだけどな。」



知らないよ?私をみても。


そんなの、私には興味ないから。




綺「あの、我が儘姫のせいに決まってるでしょ?あー!!考えただけでイライラする!」



「………なんであんなに不機嫌なんだ?綺乃は。いつも以上だ。」



あー、、それは、たぶん。



渚「折角育てた花が咲いたのに、彩芽のせいで、無駄になったからだと思うよ?


ま、とにかくとられたの事実だから、鍵、頂戴。」
 


チャリン



「ん。最上階、一番端の部屋だ。俺が昔作った所だから、住めるくらいの設備は整ってるよ。」



おおーぉ…流石。



渚「そっか、ありがとうケンちゃん。」




謙「ケンちゃん言うな。俺は、謙治だから。」



あ、そう言えば、言ってなかったね。こいつ、ここの理事長の名前は謙治こと
ケンちゃん。



渚「ケンちゃんじゃん。」



謙「チッ、」



本人は、ケンちゃんって呼ばれるの嫌うけどね。



謙「あ、まだ続いてるのか?アレ。」



ケンちゃんの言うアレ、とは、

今朝のいじめとは呼べないくらい低レベルな悪戯の事ね。





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