年下オトコと秘密の恋
「あの、また来てくれない?」



「えっ?」



「だから…その…また…」



中指と中指をツンツンとあてて、
モジモジしている私。


「君が迷惑じゃなければ、また来るつもりだけど…」


視線は白い壁に向けられていて、
有もまたモジモジしているように見える。


「迷惑じゃないよ」


何?この雰囲気…異様な展開になってきてる?



「また来る。じゃあな…」


最後にそう言い残して、ドアを開けて有は出て行った


開けられたドアが、ゆっくり、ゆっくり、小さく音を立てて


---バタン---



と、閉じられた。


ベッドに横になり、有が出て行ったドアをしばらく見つめていた。
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