天使と悪魔







私はエルの右手を放す











「ねぇ、先生?」





先生に向かって笑いながら問いかける







「なに?後少しで終わるわよ?」







「先生さ、人間がゴミとか話したくないとか触りたくないって言ってたよね?」







「うん、いったよ?」









まだ先生の声は変わらない









「だけどね、今先生が手当てしている生徒、いや。私が人間なんだよー?」














先生の手が止まる








段々と先生の表情が強ばっていく





「ひ!!」






そう言って私から手を離し、後ろへ
1方、2歩と下がっていく






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