2人だけの秘密。


そう言って見せられたのは、あたしが修史さんに公園で抱きしめられている画像だった。

…きっと、あたしが告白の返事をした直後の時のものだ…。

まさかその瞬間をカメラに収められていたとは気づきもしなかったあたしは、思わず目を見開いてそれを見つめる。



「…な、なんで…?」



そう呟いたら、夏木さんが言った。



「実は昨日、あたしも水族館に行ったの。そしたら偶然柳瀬店長と五十嵐ちゃんを見かけちゃって。

手まで繋いでたからびっくりしたよ。もしかして二人、もう既に付き合っちゃってるのかな?」



夏木さんはそう言うと、パチン、と携帯を閉じる。

すると、今度は少しの間黙っていた吉河さんが口を開いて言った。



「…ま、あなた最近変だから。可笑しいとは思ってたのよねぇ。

でも残念。まさかあなたみたいな人が柳瀬店長をたぶらかすなんて」


「!?」



吉河さんはそう言ってまたため息を吐くと、そこから離れてレジの電源を入れる。


でも……



「そんな、別にたぶらかしてるわけじゃっ…!!」



吉河さんのその言葉に黙っていられなくてそう反抗しようとしたら、それを吉河さんが遮って言った。



「じゃあどうしてあなただけ柳瀬店長にエコヒイキされてるのよ、」


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