2人だけの秘密。


このまま続くと信じていた恋は、幸せは、トキメキは、

“その人”のせいで一気に打ちのめされることになる。


だけどそのことを、もちろんあたしはまだ知るよしもなくて、修史さんと甘いキスをした。









…ねぇ、修史さん。


この頃、あたしは確かに修史さんを愛していました。


君が傍にいるとそれだけで強くなれて、不安もあったけれど不思議と怖くはなかったよ。






…………だけど、ごめんさい。





“今”は、どんなに強く願ったって君とはもう一緒にいれない。



もう幸せにはなれない……。



あたしは君に、いったい何をしてあげられたかな?



…修史さん…。


< 121 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop