2人だけの秘密。


突然の温もりにドキッとしていたら、修史さんが言う。



「…鏡子は、寂しそうだね?俺が夢に出て来なくて」

「べっ別に、そういうわけじゃ…」

「ほんとに?」

「…~っ、」



あたしが修史さんのその言葉に顔を赤くして俯くと、修史さんがあたしの耳元でフッと笑った。


…ずるい。ほんと、意地悪だ。

本当言うとあたしが寂しいって思ってるの、ちゃんとわかってるみたい。



「じゃ、じゃあ修史さんはどうなんでっ…」



あまりにも悔しいから今度はあたしが聞こうと振り向いたら、その瞬間それを遮るように修史さんにキスされた。



「!」



不意打ちのキスに、またしても心臓がうるさくなる。

一回離すとまたキスをして、だんだん深くなっていく…。



「しゅ、修史さん、待っ…」



待ってください、


その言葉も遮られ、息が出来ない。

でも心地いい。

結局流されてしまう。


修史さんの優しいキスに、いつのまにかあたしも求めてしまい…



「…シよ?」

「!」



何回かキスをした後、修史さんがあたしの耳元で甘くそう囁いた。



今まで一緒に寝たことはあっても、修史さんと体を重ねたことは一度もなかった。

でももう、重ねない理由なんてない。


あたしはその囁きに、黙って頷いた。


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