2人だけの秘密。
でも、いくら考えたって答えは全く出ない。
誰かが教えてくれるわけもなく、どこかに答えが隠れているわけでもない。
ふいにテーブルに目を遣ると、そこには鏡子が置いていったらしい俺のマンションの合鍵。
その鍵の存在が、全てを告げていた。
サヨナラ
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その日からは、仕事だけの日々が続いた。
鏡子がいなくなって、心の何処かで「いつかは帰ってくるんじゃないか」って期待してもそうなるわけもなく、未だに鏡子は帰ってこない。
そんな毎日を過ごしていたら、たまに他の女の子に言い寄られたりもしたけれど、俺は全てを断った。
…鏡子以外のコを、愛せるわけがない。
そして、鏡子と離れて月日が経ち、約二年が経った頃。
昼休憩に入ろうとしたら、そこへ絵里奈ちゃんが話しかけてきた。
「柳瀬店長」
「うん?」
その声に振り向くと、絵里奈ちゃんが言った。
「朗報です!」
「え、」
「鏡子の居場所がわかりましたよ!」