2人だけの秘密。
【おまけ③】



「愛してるよ」

「ありがと。あたしも愛してるよ、修史さん」


夢の中で、俺は知らない女のコにそう言って、幸せいっぱいの中でキスをした。

この夢を初めて見たのは、俺が高校二年の頃。

何の前触れもなく、突然夢の中に彼女が現れて、俺は初めて一目惚れというものをした。

彼女の名前は“鏡子ちゃん”。

そのコは今まで付き合ってきた彼女達とは、全く真逆のタイプだった。

…だけど。会ったのは所詮夢の中。それなのに一目惚れなんて、正直自分でもどうかしてると思う。

それでも、何とかして会いたいな。会える方法はないのかな。いったいどうしたらいいんだ。

…なんて柄にもなく、毎日のようにそう思い悩んでいたある日。

ついに、俺の心に光が射した。


「修史、今日ハンバーガー行かねぇ?」


それは、ある放課後のこと。

今日も授業をまともに受けず、そのまま帰ろうとしていた時。仲間がそう言って話しかけてきた。

学校の近くにハンバーガーショップがあって、俺は仲間達と放課後はそこに行くことが多い。

俺はその誘いを聞くと、言った。
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