2人だけの秘密。
…柳瀬店長…助けて、
そう思って、祈るような気持ちで柳瀬店長を見つめるけど…。
「…?」
何故か柳瀬店長は、ふいにあたしがいるリビングまでゆっくり足を運ばせてきた。
「お、ヤる気になったか?」
「マジで!?」
するとそんな柳瀬店長に、広喜くんやその仲間がそう言って、不気味な笑みを浮かべる。
柳瀬店長…嘘でしょ!?
あたしがまさかの展開に震えていると、ようやく柳瀬店長があたしのすぐ傍までやってきた。
「…てん、ちょ…」
「…っ…」
…お願い、助けて。
嘘だって言って、広喜くんの仲間にならないでっ…
そう思って訴えるような気持ちで、必死に柳瀬店長から目を逸らさずにいるけど…
床に寝かされて起き上がれないあたしを見て、柳瀬店長が言った。
「……ごめん、鏡子」
「!!」