domino
 背筋がゾッとするくらいに心に響く声でもう一度話しかけられた。その声を聞くと恐怖に支配された奴隷のように、僕は素直に右に曲がった。
 100メートルも歩いただろうか。黄色の鮮やかな看板が目に映った。CDショップの看板だった。その看板を見て思い出した。
 「ポルノグラフィティ。」
 僕は看板に向かって走り出した。
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