domino
72
目の前にある大きな教会を友里と見上げた。それから二人で顔を見合わせて思い切り笑った。
「いよいよだね。」
そう笑顔で彼女が僕に言った。
「そうだね。」
僕も彼女に負けないくらいの笑顔で返した。今日は僕らの結婚式だった。式は夕方からなのに、僕らはだいぶ早く着いてしまった。それだけ、まるで遠足前の子供のように楽しみにしていたのかもしれない。辺りを見回すとちょうど教会の人が掃除をしていた。
「ねえ、あの人に写真撮ってもらわない?」
友里はそう言って鞄からデジカメを取り出した。
「このデジカメ、ダントツに綺麗に撮れるらしいよ。」
そう言いながら、友里は教会の人の方へと走っていってしまった。
「いよいよだね。」
そう笑顔で彼女が僕に言った。
「そうだね。」
僕も彼女に負けないくらいの笑顔で返した。今日は僕らの結婚式だった。式は夕方からなのに、僕らはだいぶ早く着いてしまった。それだけ、まるで遠足前の子供のように楽しみにしていたのかもしれない。辺りを見回すとちょうど教会の人が掃除をしていた。
「ねえ、あの人に写真撮ってもらわない?」
友里はそう言って鞄からデジカメを取り出した。
「このデジカメ、ダントツに綺麗に撮れるらしいよ。」
そう言いながら、友里は教会の人の方へと走っていってしまった。