TEARS【~君色涙~】
急いでシャワーを浴び、制服に着替える。

髪のセットもそこそこに
身支度を終えた私は玄関へと直行。

履きかけのシューズをつま先で叩いていると、お母さんがキッチンから顔を出してきた。


「あっ優衣。ちょうど良かった。
今日お母さん帰り遅くなるから、優太の幼稚園のお迎え宜しくね」

「うんわかった、行ってきます!」


優太は、私と8つ歳の離れた小さな弟。

私は返事と同時にドアをこじ開けると、家を飛び出した。
< 19 / 440 >

この作品をシェア

pagetop