オカルト研究部の紫子さんと菊二先輩
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ねぇ、知ってる?
旧校舎の四階にオカルト研究部ってのがあるらしいよ。
なぁに? それ。
よく知らないけど、お化けとかで困った事があったら助けてくれるんだって。ただ、
ただ?
部長がーー白衣を着た悪魔なんだって。
▲▽▲▽▲
「紫子ちゃん紫子ちゃん! 俺の白衣が見当たらないんだけど、何処か知らない!?」
「白衣ならソファーの下にありましたよ」
「……あった! ありがとう紫子ちゃん。紫子ちゃんは良いお嫁さんになるね。もしかして俺の為に花嫁修行をしてくれたのかな?!」
「黙らないとそのよく回る舌をペンチで引っこ抜きますよ」
帝蓮(ていれん)高校放課後の旧校舎。
そこにある応接室にて、オカルト研究部は活動していた。
二年生の神楽坂紫子(かぐらざか ゆかりこ)は、室内に備え付けられたキッチンでコーヒーと紅茶を入れるとテーブルに運んでソファーに腰掛けた。
ねぇ、知ってる?
旧校舎の四階にオカルト研究部ってのがあるらしいよ。
なぁに? それ。
よく知らないけど、お化けとかで困った事があったら助けてくれるんだって。ただ、
ただ?
部長がーー白衣を着た悪魔なんだって。
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「紫子ちゃん紫子ちゃん! 俺の白衣が見当たらないんだけど、何処か知らない!?」
「白衣ならソファーの下にありましたよ」
「……あった! ありがとう紫子ちゃん。紫子ちゃんは良いお嫁さんになるね。もしかして俺の為に花嫁修行をしてくれたのかな?!」
「黙らないとそのよく回る舌をペンチで引っこ抜きますよ」
帝蓮(ていれん)高校放課後の旧校舎。
そこにある応接室にて、オカルト研究部は活動していた。
二年生の神楽坂紫子(かぐらざか ゆかりこ)は、室内に備え付けられたキッチンでコーヒーと紅茶を入れるとテーブルに運んでソファーに腰掛けた。