発進受信
やがて、体育の授業も終わる。

着替えはさすがに更衣室だ。

「ほれ、とっきょん」

汗のにおいを消すスプレーを渡す。

「サンクス」

タオルで体を拭く。

運動は結構好きだ。

電波も気にならないし。

「なぁ?」

話しかけてきたのは小山だった。

こいつは空気が読めない奴で、俺としてはあまり関わりたくない人物だ。
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