発進受信
三時限目、四時限目も終える。

「さて、飯はカツサンドっと・・・」

加賀山が持ってきたカツサンドのラップをはがそうとすると、例によって女子が集まってきた。

「今日、あたしでいい?」

「誰でもかまわんよ」

「中島にいつも見られてる気がするんだけど、気のせいかな?」

五円玉をぶら下げる。

電波を見てみると、中島からは赤い電波が飛んでいた。

「ああ、中島、君の事好きみたいだよ」

「マジ?中島とかあんま好きじゃないんですけど・・・」

「とかってなんだよ?君だって似たり寄ったりじゃねーか、占いするのは良いが一言多い
んだよ、あんたが言われたらどう思うんだ?」

すこし毒を吐く。

女子はシュンとなると自分の席へ戻っていった。
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