発進受信
さて、カツサンド~♪

食事は喜びである。

どこの国だって食い物は大切だ。

「では、いただきま~・・・あ?」

腕を引っ張られて口に入るはずだったカツサンドが傾く。

引っ張られた先を見ると筑那美ちゃんがこっちを見ていた。

「・・・」

「・・・」

パクリ。

一口カツサンドを食う。

モグモグ。

よく噛む。

ごくん。

飲み干す。

繰り返す。

どうやら筑那美ちゃんが用事があるのはカツサンドの方だった。

「ぶーーーーーん」

カツサンドを高く上げて飛ばしてみる。

「ガガガガガガガガ!発砲してきました!」

右に。

筑那美ちゃんも右に。

「虎虎虎!駄目です!暗号が読み取られています!」

左に。

筑那美ちゃんも左に。

「こうなったら神風だ!一死千殺!」

ウェーブ。

それを眺める筑那美ちゃん。

「カツ!」

ほっしーに怒られる。
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