発進受信
五時限、六時限が終わる。

ショートホームルームを終え、いつもの屋上へ。

相変わらず、誰かに押さえつけられているような。

重み。

もしかしたら、本当に誰かが押さえているのかもしれない。

「よっ!」

力をこめると風が襲ってくる。

風だったのだ。

人のいない屋上で天に指を指す。

目を閉じた。
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