発進受信
それをレジに持っていったのは、制服姿のリボンの少女。

―――筑那美ちゃんだった。

「まてっ!おいっ!それ俺が俺が・・・」

すでにお金を払ってしまって綺麗に包装されていた。

レジのお姉さんに聞く。

「あの、同じ本は・・・」

「その・・・もう売り切れちゃって、入荷は来月なんですけど」

崩れ落ちる。

俺の、俺の楽しみが。

許すまじリボン娘。

ひどい目にあわせてやる。

暗い妄想を思い浮かべながら半笑いで店を出た。
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