満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜

『……っ義兄…さん』


私が大っ嫌いな人……
やば…い
逃げなきゃ……

「偶然だね…」

そう言いながら
ニヤついて
近寄ってくる。


嫌っ……
来ないで…お願いだから…


私の手を男は取り

「おいで」

そう言って歩き出す

嫌っ、触らないで…
抵抗しなきゃ
行きたくない

少しだけ手に力を入れたけど
男にギュッと握られてしまう


『は、離して』


「…ダメだよ……」

男は私の顔を見ず歩き続ける

『おねぇちゃんに言うよ?』


その言葉に、立ち止まり私に近づき

「言える勇気あるの?俺はいいよ…離婚したら、気にせず結衣を求められるから……クククッ」

そう耳元で言ってきた。
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