別に好きになってねぇから。
綾崎くんは机の中を探りラブレターを取り出す。
「あー、うん。読めばいいの?」
「…うん!それで返事を!」
「りょーかい。じゃあね」
え…………
綾崎くんはラブレターをカバンの中にいれて教室を出た。
脳内に(۳˚Д˚)۳オーマイガッと言う言葉が飛び渡る。
え、え、え?
読むけど家でってことですか?
それとも読むの面倒だから捨てるってことですか?
私は今すぐ読んでそれでふられれば気が済むのに。
「たぶん綾崎帰り道コンビニのゴミ箱とかに捨てると思うよ?やっぱ口頭で告白した方がいいんだよ」
……私と綾崎くんの話を聞いていたみたいで結子はそう言った。
口頭で告白したほうが手っ取り早いふられ方だと思う。
それにラブレター読んでほしいから読まずに捨てるとかマジ勘弁。
そう思ってる私は気付いたら走ってて
「あのっ!待って!」
私は人気のない階段で綾崎くんを止めた。
「…なに、まだなんかあるの?」
呆れ顔の綾崎くん。
すごい私鬱陶しい女だよね。
迷惑かけてごめんなさい……
だけど!
「ラブレター読んだら捨てていいから。ここで読んでくださいっ!」