あなたに恋してる
「……それだけか?」
「それ以外、何もないわよ。私、ちゃんと好きな人いるもん」
真斗…あなたよ。
いきなり、真斗の目つきが鋭くなり2人の間にあるテーブルを横にずらした。
あっという間に床に倒された私の上に真斗がいる。
「そいつ、誰だよ」
「言えない」
やきもちでも妬いてるかのように怒っている。
あなたも結婚するんでしょう⁈
真斗だって言ったら結婚やめてくれる⁈
「そいつと付き合ってるのか?」
首を横にふる。
「寝たのか?」
「……」
「……言わないってことは寝たんだな。
そいつに美雨は渡さない」
唇を塞ぎ、荒々しく奪っていく。
真斗は、いもしない、見えない私の男に苛立ち嫉妬してるかのように私の両手を頭の上で押さえつけた。
「やっ……『お前は俺だけを見てろ』」
一方の手で、はだける服に手を差し込み
体を開いてく。
自分自身に嫉妬しているなんて知らずに
私の体に赤い痕をいくつもつけ印を残す。
そんな独占欲が嬉しくて……
「抱いてよ」
「……他の奴のことなんて考えられなくなるまでめちゃくちゃに抱いてやる」
言葉は乱暴なのに、触れる唇は優しくて
甘いキスにうっとりと目を閉じた。