あなたに恋してる
幸せの瞬間

久しぶりのコンフォルト

お互いの気持ちを知り恋人として真斗の横にいる。

いつもの席で恋人気分を味わう時間は、
真斗の動作一つにドキドキする。

以前と違い、必要以上に甘やかされスキンシップが多い。

今も私の肩を引き寄せ、毛先を弄んでいる。

「…真斗」

「うん…」

「飲みにくいんだけど…」

「うん…」

見つめ合う瞳の奥で何を考えているのか⁈

「聞いてる?」

「あぁ…飲みにくいんだろう⁈」

聞こえているなら肩にある手を外してほしい。

一向に手を外そうとしない。

「もう…」

手の甲をつまむ。

「いいだろう…やっとこうして堂々と触れれるんだから…」

「………」

私だって……
でも、さすがにこの体勢は恥ずかしい。

さっきからマスターの視線が痛い。

真斗も気づいてるはずなのに…知らんぷり。

とうとう…

「やっと、お前達そんな関係になったのな‼︎ だからってここだけ異常にお花畑だと他の客が目のやり場に困るだろう。ベタベタしたいなら家に帰れ…」

はい、その通りですね。
経営者からすると営業妨害でしかない。

私は、立ち上がろうとする。

「くっククク…冗談だ」
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