嗤わない月の下で
再び手を合わせる。

なにか煮え切らないまま、アンコールのもう一曲を踊った。

いつもよりも無言で踊る。

踊りはあっという間に終わってしまった。

「それじゃあ、帰るよ」

「はい、さようなら」

どこかぎこちないまま彼女の元を去った。

そして週末。

金曜の夜、玄関のチャイムが鳴る。
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