人間カード



俺を人間カードにするつもりなのか……?


そんな事できるはずがない。


いくら何でも俺の弱みを知るはずがない……。


「いくら何でも俺の弱みを知るはずがない……そう考えているだろ?」


刃物男の言葉に、俺は押し黙った。


「言っただろ? 大事なのは相手を如何に知って、如何に騙すかだ。佐久間リクくん」


白紙の人間カードが大袈裟と言ってもいいほど、はっきりと俺に向けられる。






「君の母親は夫を殺した殺人鬼だ」





自信満々に言い放つ刃物男。



どうして……それを……?



「これがアンタの弱みだ!」



何でそれを知っているんだよ!



動かない自分の体。


自然と溢れてきた涙で視界が滲む中、刃物男は最後の言葉を放った。



「プリズン・オン!」


滲みながらも目の前から迫り来る眩しい光。



刃物男の大きな笑い声だけが、遠くから耳に届いてきた。


光に包まれながらも、俺は意識を手放した。

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