Love nest~盲愛~
安心してと言われても、別に嫉妬してるわけではない。
過去に同じように連れて来た女性がいるなら、同じ轍を踏まないようにしようかと思っただけ。
ますます謎が深まるばかり。
過去に彼とどこかで会った事があるのだろうか?
歳が離れているから、学校で会う事も無かったはず。
アルバイトの経験もないから、学生時代にどこかで見初められたという事もない。
だとすると、あの店に採用されたたった1週間で見初められたという事?
私より綺麗な女性なんて、沢山いたのに……。
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あっという間に8日が経ち、今日彼が出張から帰って来るらしい。
久しぶりの帰宅とあり、使用人たちは朝から忙しそうにしている。
厨房からは美味しい香りが漂い始め、庭の草木に水くれをする庭師の姿も。
私は今井さんと共に、屋敷内に飾る花を生けていた。
19時少し前。
優しい音色のメロディーが室内に流れ、彼が間もなく帰宅する合図が送られると、一斉に使用人たちがサファードに集まった。
白いシフォンのワンピースを身に纏い、私のその場に待機していると。
白川さんの運転する高級セダン車がサファード前に横付けされ、後部座席のドアが開くと、長い脚がゆっくりと現れた。
一斉にお辞儀をする使用人たちに合わせるように、私も深々と頭を下げた、その時。
伏せた視線の先に、ストレートチップの黒革靴がピタリと止まった。
「えな」
使用人たちが見守る中、少し低めのバリトンボイスで名前が呼ばれる。
ゆっくりと顔を持ち上げ視線を彼へと向けると。