幻想館ーシンデレラ編ー

盛栄

心臓の鼓動が早くなってくるのを感じた


気付かれないように目立たないように、シンデレラは後ろの方に下がっていきました。



しかし、今のシンデレラはこの中の誰より目立つ存在。



目立たないようにする事は無駄な努力でした。



そして、運命の瞬間がやってきたのです


シンデレラの存在に気がついた王子様。



立ち上がり、王子様は下に降りて行きました。



真っ直ぐ、シンデレラの元へ進むと、ひざまづき手を差し伸べた。



「一緒に踊って下さい」



王子の言葉にシンデレラは笑顔で頷いた



スポットライトが当たっているかのように、王子様とシンデレラは華やいで見えた。



もう、二人だけの世界だった。



身のこなし、容姿そしてダンスをしている時の表情は正にお姫様のようだった。



「あなたは何て美しい人なんだ」


王子様はもうシンデレラに一目惚れしていました



シンデレラは密かに自分で勉強した事を生かし社交界のデビューです。


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