好きなんです!


「もうさ、ちゃんと答え聞こ?聞き終わったら私が慰める!」

「あ、振られる前提?」

フフッて小さく笑うと愛梨も笑って、手ごわいと思うよって言っている。
少し気が軽くなってよかったと思う。
これで優馬に答えを聞ける気がする。

振り返ると2人は何も話さずに私たちの少し後ろを歩いている。
そこに駆け寄ると驚いた顔の優馬と目が合う。
そのまま引っ張って人気のない所へ連れていく。

「おーい、何?」

「聞かなくても分かるでしょ!」

「言い逃げしたのお前じゃん!」

それを言われると痛いがそれは仕方ない。
仕方ない!仕方ないんだ。


「まぁいいから。私は優馬が好きよ。でも、分かってるから優馬の気持ちは。」

じっと優馬の顔を見つめる。

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