好きなんです!
毎日告白するんです!

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少し優馬から離れるとそのまま優馬は私の手を握り歩きだす。

何か言おうと思ったけどこの手を話したくなかったし、何を言ったらいいのかも分からなかった。

優馬と手を繋いだまま駅までの道をゆっくりと歩いて行く。
もう夜中だ。
人通りも少なくてシンとしている。


駅も人はまばらで同じような歳の人が数人いるくらいだ。
やっぱり大学生くらいしかこんな時間に遊んだりしないだろう。


この駅から私の家の最寄りはすぐで、同じ電車に乗るのは優馬だ。
愛梨は私とは反対の電車に乗る。
涼くんも私と同じ方面だけど愛梨1人では危ないからと送って行くことになった。

それぞれのホームへ行くと反対側のホームで愛梨が手を振っている。
私も振り返すと「またねー!」と少し大きな声で言われた。
そのすぐ後どっちも電車が来て乗り込む。

電車の中はガラガラで適当に空いてる席に座ると眠気が襲ってきた。
耐えられずに目を閉じるといつの間にか眠ってしまっていた。

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