好きなんです!


お父さんと合流して車で家まで帰る。
学校はどうだ。友だちは。など色んなことを聞いてくるお父さんを少し面白いなと思った。
心配してくれているんだろうけど、過保護な父親みたいだ。

私はちゃんと友だちもいて仲良くやっているし、学校にも慣れてテストも追試はなかったことを告げた。

家に帰ればお母さんがバタバタと玄関まで出てきてくれた。
やっぱり私の家はここだなと感じた。
家に帰れば迎えてくれる人がいることはとても幸せなことだ。


自分の部屋に荷物を置いてリビングに降りる。
そこにはお昼ご飯が用意されていて早く座るように促される。
久しぶりのお母さんの手料理。
お昼は天ぷらと素麺で毎年夏にはこのメニューが多かったことを思い出す。

1人ではやらない天ぷらだからすごく久しぶりだ。
素麺もみんなで1つのざるから取るのがなんだか楽しい。

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