yellow ribbon


木下さんが呼んだ訳ではないらしい。


本当、なんでここに?


「…別に。通りかかったら深刻そうな話してたから邪魔しないようにここで待ってたんだよ」


二人からの視線が気まずかったのか、そっぽを向いてしまった。


通りかかったらって……。
こんな校舎の隅を?
理科室しかないのに?


「それ無理があるから」


木下さんも同じことを思ったらしい。
バッサリと否定した。


「なんでこんな場所を通りかかるわけ?理科室に用事がある以外でこんなとこ通らないでしょ」


どうやら彼女の気の強さと話し方のキツさは男女平等で、私を敵対視したことが原因だったわけではないらしい。



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