腹黒スマイル王子
「はーい、じゃあ撮影再開しま~す。」


それから二人はまるで本当の恋人同士の様に腕を組んだり肩を抱いたり時には抱き合ったりしながら写真に収まっていた。


カメラマンが

「おー、いいねぇ~。このまま二人付き合っちゃえば。」


「やだー、木下さんたら~。本気にしちゃうじゃないですか~。」

ズキン


胸が痛い。

これが理人のお仕事。分かってたじゃない。私は理人を信じてる。


でも次の瞬間


「いいねぇー。じゃあそのまま仲良くキスしてみようか。」


チュッ


「うわっ、 なにする!」


「クス 理人くんて以外とシャイなんだね。」


「良かったよー。今の。」


ガタン

ガッシャーン


「何だ 何だ?」


「す、すみません。」


私は理人とミカのキスを見て同様して後ずさっていたら照明にぶつかって倒してしまった。

ショックと動揺で俯いたまましばらくその場から動けなかった。


「ひなた!」


理人の声が聞こえると私は逃げ出してしまった。
< 132 / 144 >

この作品をシェア

pagetop