上司に秘密を握られちゃいました。
今日はよく冷える。
最近、婦人雑貨売り場で買ったブラウンの手袋が、とても役立っている。
真山さんに制服姿を見られてしまった公園を横切ると、指定されたカフェは目の前だった。
なかなか落ち着いた雰囲気の店は、真山さんに雰囲気にぴったり。
昼間はランチで込み合っているけれど、この時間は客も少ない。
通りが見渡せる席に着き、カフェラテを注文して、スマホを確認したけれど、彼からの連絡はない。
しばらく外を眺めながらカフェラテを口にしていたけれど、なかなか彼はやってこなかった。
きっと忙しいのだろう。
仕事をキビキビとしている彼の姿が好きだけど、恋人としてはちょっと寂しいかも。
一緒にいられる時間が、なかなか取れない。
それでも、それをわかっていて彼に恋したのだから、諦めるしかない。