上司に秘密を握られちゃいました。

「歴代の制服を集めて、ファッションショーをしようかと」

「あ……」


頭が真っ白になって、しばらく思考が止まる。

それは……やっぱりあの制服姿を見たからだよ、ね……。


最悪だ。
忘れて欲しいのに、なかなか忘れてくれない……。
まぁ、誰でもそういうことはよく覚えているものかもしれないけれど。

とりあえず、あれ以上の制服好きはバレていないのだから、セーフ?


「藍華、俺の仕事手伝ってくれない?」

「私、が?」

「うん。その企画、藍華が適任だと思うんだ。制服、好きだろう?」


小さく頷いた。
好きもなにも、三度の飯より好きかもしれない。

だけど、あまりバレたくはない。
好きでひとつ作っちゃいました。くらいのレベルでとどめておきたい。
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