上司に秘密を握られちゃいました。

制服フェチの本領発揮


「いよいよだな」

「はい。緊張します」


いよいよファッションショーが明日に迫ったその日、準備に追われて遅くの帰宅になった私たちは、コンビニでお弁当を買って彼の家に向かった。


今日は一緒にいたかった。

本番への緊張と、月末までいられるとはいえ、おそらく最後になる営業本部の企画の仕事への少しの未練と……。
それでも、大好きな制服を着られるうれしさと。

様々な気持ちが入り乱れていた。


「食欲、ない?」

「はい。なんだか胸がいっぱいで」

「そうだよな。藍華はあの制服に憧れて、東郷に入ってくれたんだもんな」


公孝さんにまだ完全にはバレていないコスプレは、忙しくなって中断しているとはいえ、やめられない。
そんな私が、大手を振るって誰かの前で制服を着られる機会をもらえたのだから、感慨深い。
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