上司に秘密を握られちゃいました。

「藍華、好きだ」


私を強く抱き寄せ愛を囁く彼に、ずっとついていきたい。


「あっ……あっ、そんなに……」


激しくしないで。
壊れてしまうから。

それでも少しも容赦しない公孝さんは、自分も息を荒げながら私を攻めたてる。


「あぁっ」

「んっ……」


同時に吐いた甘い溜息と共に、彼は果てた。


「幸せだ」

「私、も」


ドクドクと激しい彼の鼓動を聞きながら、しがみつく。

大丈夫。
彼がいてくれれば、私はなんだって乗り越えられる。

そう考えると、気持ちが穏やかになる。
前を向いて歩いていこうと、強く思える。


そして、制服ファッションショー当日を迎えた。
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