従順なペットは愛を囁く


お酒が苦手な私は、どこか居心地の悪さを感じ、日向の所へ向かう。

「日向、私帰ってもいいかな」

「一緒に帰ろうか、なんか疲れたし」

「アイス買って食べようよ」

日向と私がそんなことを話していると、ひょこり、と目の前に1人の男がやってきた。

「日向さん、帰るんですか?」

落ち着いた佇まいと、居酒屋の喧騒には似つかわしくないさわやかすぎる顔。

「帰ります。」

日向が、よそ行きの笑顔でお辞儀をした。

きっとお客さんなのだろう、と思った。
日向はバーテンの仕事をしていた。専門学校の頃から、バイトをしていて、今ではそれが職業となった。

自分でお店を持つ、というのが目標なのだ。





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