[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
その言葉に、私は花を持ったまま硬直する。



……あれ?



「私の誕生日、まだだけど?」



なに、勘違いってやつ?



それとも、私が間違ってる?



榊くんは目を見開いていて、何も言葉を発さなかった。



いや、驚いてるのは私もなんだけど!



でも…



「とりあえず、ありがとう?」



3本の花を両手で包み、笑顔でお礼を言うと、榊くんは切なそうに笑った。
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