イケメンすぎてドン引き!


時間だけが過ぎ、若干面倒くさくなったあたしは、スマホゲーに逃げようかと思ったが――



ブー、ブー。



あ、ラインの電話だ。



って、相手は……。



マジっすかぁ!?!?




『もしもし……?』



通話ボタンを押し、恐る恐る声を出す。



『こんばんは! さっきライン送ったノリヤスですっ。すみません、オブチさん、ラインとかあんまり好きじゃないのかな~って心配になって電話しちゃいましたっ』



ひょえーーー!?


もしやあたしの返事、ずっと待ってたとか!?



完全に既読スルーしようとしていた自分。


やっぱあたしクズだー!



「ごめんねっ! ちょうど今返事打とうとして、夜ご飯の準備してたから、その、遅くなっちゃって!」



結局、あたしはスーパーテンパりタイムへ突入。



ちなみにあたしの家は共働きだが、夜ご飯はお母さんが冷蔵庫に準備してくれているから、チンするだけでOK。



『わーこちらこそすみません! 何か急かしちゃいましたね。

でも、俺、オブチさんとずっと仲良くなりたくて……』




――おいおい坊や。何をおっしゃる。




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