イケメンすぎてドン引き!



「ま、俺1人暮らしになるし、連休とかで遊びに来いよ」


「うん」


「泊まりで」


「え……?」



俺が何を言いたいのか分かったのか、肩を押され体を離された。


少し膨らまされた頬はもちろん真っ赤に染まったまま。



「……ちょ……っ」



構わずその頬にキスをした後、唇をふさぎにかかった。



緊張してるのか体がこわばっているため、その口をこじ開けることは難しい。


何度か、優しいキスと激しいキスを交互にする。



次第にその柔らかい唇から力が抜けていくことが分かった。



って、オイ。



――待て待て風太くん。



これ以上進めてしまうと、自分を止められなくなりそうだ。



やばいと思い、いったんそこから離れると、


「……待って。先輩」


と、軽く息切れをしながら、瞳を潤ませ俺を呼ぶ。



こういう女を感じさせる表情や声。


時々だけどやっと見せてくれるようになった。



どくん、どくんと鼓動がどんどん速くなる。



あれ。まじでやーばいかも。



俺の辞書の中から『理性』という文字が次第に薄~くなっていく。



本当はすぐにでも、めちゃくちゃにしてしまいたい。



だけど、コイツ自身の意思がはっきりするまで、そういうことをしてはいけないことは分かっている。



とりあえず、俺の肩に置かれた手を取り、ぎゅっと握った。


すると、同じ強さで握り返してくる。



あれ? こ、これはこの先に進んでもOK?



だがしかし。



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