イケメンすぎてドン引き!







次の日。


少し寝坊したため、

あたしは遅刻ギリギリのタイミングで家を出た。



すると、いつもの石畳の道で、


「くぁ~、昨日はよく寝れた~」


と伸びをしながらダラダラ歩く、吉野先輩の姿を見つけた。



「あ、先輩おはよーございます。って、めっちゃあくびしてるじゃないっすか」



とりあえず笑顔で話しかけてみる。



すると――。



「ん? 昨日は1人反省会しないですぐ寝れたし。むしろ寝すぎて眠い」



「そ、そうっすか……」



「あと、昨日あの女の子たちに、お前といたこと気付かれてなかったよ」



「へぃ?」



「あいつら悪い奴じゃないけど、この前、お前にイヤミっぽいこと言ってたじゃん。……俺のせいなんだけど。

ま、なるべく嫌な思いさせないように、お前のことちゃんと守るよ」



「…………」



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