ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~※side湊完結しました。
――キーンコーンカーン……。



スピーカーから、チャイムの音が流れ出した。



「やべ、予鈴。
しかも、コレ、配ってない」



ちょっと慌てた様子の冷泉くん。



「花、ダッシュ!!」



と叫ぶように言うと、楽しそうに走り出した。



その背中を追いながら、あたしは自分の気持ちについて考えていた。



どうしよ、あたし。



冷泉くんのこと、好きになっちゃったみたいだよ。



だって、さっき、キスされそうになったとき……。



あたし、避けなかったもん。
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