メガネと海と空の色



「ね? 樹ちゃん! もっと頼ってよ。

頼り甲斐無いかもしれないけど、でも、頑張るから」


隣に立つ雅人は、もう泣きそうな子どもの顔なんかしてなくて。

肩に置かれた手が、あたたかくて。







「…ありがとう…」


ほんの少し。

ほんの少しだけ、泣きそうだった。



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