桜ノ華
「そんな、嫌だなんて…!」
「…こうすれば、夏休みでも土日でも、
おまえに会えると思ったんだ。
迷惑だったならすまない。蹴ってくれて構わない」
そんな言葉を聞いた後で、「嫌だ」なんて言えるわけがない。
そもそも、願っても無い申し出なのに。
「やります。やらせてください」
「…いいのか?」
「もちろんです。…お傍に居させてください」
微笑むと、微笑みが返ってきた。
「良かった」
そっと、躊躇いがちに握られた手は冷たくて。
今はただ、この恋人同士のような雰囲気に溺れていたかった。