桜ノ華



「会長、三条さんのお菓子だけはおいしそうに食べますよね…」


大神がぼそりと呟くと、啓志の睨みが入った。


「もう、啓志さん。ちゃんとありますから、睨んじゃだめですよ。

今日は交流会なんですから、みんな怖がってしまいます」

「……」

「はい、どうぞ」

「…頂こう」

「はい」

「はーい、生徒会名物、会長と会長補佐のイチャイチャでーす」


瀬崎がはやして笑いが生まれた。

ふたりの甘い雰囲気に免疫のない後輩たちは頬を染め、

現生徒会メンバーは、やれやれと顔を見合わせていた。



―・・・


「いやー盛況だったねー!」

「ふふ、そうですね」



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