桜ノ華



久しぶりに聞いた、
だけど忘れるはずのない威圧的な声。


「…啓志さん…」

「久しぶりだな、桜」


颯介には目もくれず桜に歩み寄り、
その手に口づける。


「な…!」


親しみ以上のものを感じさせるその行為に颯介は驚き。


「約束を果たしに来た」


それでも、啓志の目は桜以外を見ていない。


「こんな手段しか、なかった」

「…全く、不器用ですね」



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