Blackberry〜黒い果実〜
それは何度目かの食事中だった。


ファミレスで竜司と夕飯を食べていると、急に竜司が静かになる。
その手にフォークを持ちながら、俯く竜司。


「竜司?」


心配になって声をかけると、一瞬身体を震わせフォークをテーブルに落とした。
慌ててフォークを拾う竜司。


「あっ、ゴメン」


疲れているのは知っている。
昼は板金工場、夜は朝までホスト。


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