Blackberry〜黒い果実〜
少ししかないはずの睡眠時間まで、こうして私と過ごしてるのだから……。
よほど心配そうな顔をしていたんだろう。


「大丈夫だよ」


そう言ってくれた竜司の笑顔は少し無理をしていた。


「でも……」


と、言いかける私に向かってフォークに刺したポテトを差し向ける。
それを口に含み、なおも竜司を見つめた。


竜司はクスリと笑みを零して、フォークを置く。


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