新学期はキミを
バイト先に着くと店長と洸が話をしていた。
「 お疲れ様です!」
「 あ!雪ちゃん、お疲れ!歓迎会なんだけど、雪ちゃんのテストが終わった後がいいよね?」
「 私は何日でも…」
そう言いながら、洸を見上げた。
「 僕こそいつでも大丈夫ですよ!それより、高校生は進路もあるしテストが終わってからの方が…ね⁈」
雪は洸に話を振られ、緊張から戸惑ってしまった。
後から入った洸の方が堂々としていて、歳下の雪の事にも気を配ってくれている。
(水城さん…優しすぎます。大人って感じ…好きになっちゃうよ。)
「 はい。」
と返事をしながら、また、洸の事を見つめてしまっていた。